日進産業の外壁塗装用塗料GAINA(ガイナ)の評判やメリット・デメリット、価格などについて。

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外壁塗料メーカー「日進産業」と看板商品GAINA(ガイナ)の特徴や評判、メリット・デメリットや価格について紹介します。
目次

日進産業とは、その特徴

株式会社日進産業は、外壁塗料GAINA(ガイナ)を製造している、日本国内でも注目される企業です。

ガイナは断熱効果や遮熱効果を持つ特殊な塗料で、省エネ効果のある塗装を求める多くの人々から支持されています。

その歴史は一風変わっています。

日進産業の歴史

日進産業は元々創業者の石子社長が業務用の自動倉庫やコンベヤーの開発・製造を行っている会社でした。

ある日、工場内の暑さをどうにかしてくれ、という依頼をうけたところから断熱効果のある塗料の開発・製造を開始し、業態を転換しました。

ロケット技術を転用

さらにJAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットの断熱技術が民間転用された際に、大手企業が失敗する中、唯一転用に成功し2005年に「ガイナ」を作り上げたというものです。

町工場の技術がロケットに使われるという小説はありましたが、ここでは逆にロケットの技術の転用に社員30人の会社のみが成功するという現実に起きた夢のある話です。

現在も大手企業から高額での製造・販売の権利の買収話があるそうですが、社長は自分で製品・技術を守り続けているところは小説そのまんまです。

ガイナの販売開始が2006年なのでもうかなりの実績があり、前身の塗料を加えた1999年度からの2024年8月までの施工実績は約17万件となっています。

更に現在温暖化が進んでいる中で、ガイナの省エネ効果は注目されており、日本の大手企業はもちろん、外国の政府機関も日進産業の視察に訪れ、その数は年間4,000人になります。

またリフォーム産業新聞の2024年のプロが選ぶ人気塗料ランキングでは、ガイナが屋根塗装ランキングで6位、外壁塗装ランキングで5位となっています。

これは日本ペイント・エスケー化研・関西ペイントという大手3社の製品に次ぐ順位で、製品の評価の高さが分かります。

日進産業「ガイナ」の特徴

日進産業は過去の事業からは全て撤退し、今は塗料の製造・販売のみ、それも遮熱効果のあるガイナが中心となっています。

日進産業のガイナのメリット

(引用:日進産業「ガイナ」ホームページより)

ガイナといえば高い断熱性・遮熱性による省エネ効果が有名です。

しかしそれ以外にも多くのメリットがあることが知られています。

ガイナを使用する場合のメリットを以下にまとめます。

断熱・遮熱効果

  • 「ガイナ」は外装や屋内に塗布することで熱の建物内外間の移動を抑制し、室内温度を安定させる効果があります。夏は屋内を涼しく、冬は暖かく保つため、冷暖房の効率が向上し、省エネにつながります。

空気清浄効果

  • ガイナには空気中の汚濁・ニオイ物質が壁に付着することを防ぎ、室内の汚濁・ニオイ物質を不活性化することで消臭効果やきれいな空気を作り、室内環境の改善に貢献します。

外壁用とはべつに内装専用の、施工時の臭気を少なくした「低臭タイプ」も用意されています。

防音効果

  • ガイナの塗膜の構造が音の振動を軽減するので、室内の騒音を低減することで、静かな環境を作り出します。特に、外部からの音の侵入や内部からの音漏れをを抑制することができます。

防露効果

  • ガイナを使用することで、結露を防ぐ効果があります。これにより、カビの発生を抑制し、室内の健康を守ります。

耐久性

  • ガイナは紫外線や風雨に強く、長期間にわたって建物を保護します。塗装後も色あせしにくく、美観を長く保つことができます。

安全性

  • ガイナは人体に悪影響のあるホルムアルデヒドの放散量の最も少ない「F☆☆☆☆(エフフォースター)」の認定をうけています。
  • また不燃性のため、火災時にも延焼を防ぐ効果があります。これにより、建物全体の安全性が向上します。

以上のようにガイナには断熱・遮熱以外にも多くのメリットがあることが分かります。

日進産業のガイナのデメリット

ガイナには多くのメリットがあることがわかりましたが、やはりいいことばかりだけでなくデメリットもあります。

ガイナのデメリットを以下のとおりまとめてみました。

価格が高い

ガイナは高性能であるため、他の一般的な塗料に比べて初期費用が高くなる傾向があります。特に、広い面積を塗装する場合、そのコストが大きな負担になることがあります。

施工が難しい

ガイナは通常の塗料よりもセラミックビーズを多く含んでいるので塗りにくく、適切な施工が求められます。既定の塗布量や塗布方法に厳密な基準があり、これに従わないと期待される効果が得られないことがあります。

そのためガイナを使用する場合、専門的な知識と経験を持つ施工業者に依頼する必要があります。ガイナでは豊富な施工実績や高度な技術を持っている施工店を「認定施工店」として認定しています。

(引用:「ガイナ」ホームページより)

認定施工店は全国に143店であまり多くはなく、ない県もあります。

その場合は隣の県などから来てもらうため遠くなりますが、ガイナのことを知り尽くしていますので安心して依頼できます。

汚れが目立つ

ガイナは元々濃い色を作るのが難しいため白っぽい色合いが多く、ツヤがない塗料ですので汚れが目立ちやすくなります。

また厚塗りを必要とするため凹凸が多くなり、コケなどの付着も目立つ場合があります。職人にとっては塗りにくい塗料でもあるので、技術のない職人さんが使うと特に仕上がりが悪くなる場合があるので、事前に確認するようにしましょう。

汚れという訳ではありませんが、元々カラーバリエーションが少なめで、見本に対して外壁に塗った時は同じ色でも薄く見えますので、それに対しての不満の声もあるようです。

断熱効果を体感できない

ガイナの断熱や遮熱、防音効果などは、使用する環境や条件によって実感しやすいかどうかが変わります。

断熱効果に関しては、壁以外に窓からも熱は移動しますので断熱効果のある二重窓ならいいですが、そうではない場合は窓から熱が移動し、ガイナの断熱効果が薄まります。

また数字上では効果があっても、体感では期待していた効果を十分に感じられない場合もあります。

以上のようなデメリットがありますが、デメリットよりもメリットが大きい項目も多いので、よく検討してみましょう。

ガイナの価格

デメリットにも挙げましたが、ガイナは他の塗料よりも価格が高くなります。

ガイナを使った場合の費用は、延べ床面積30坪の一戸建てで120~160万円で、一般の塗料を使った場合と比べると塗料代は2~3倍、足場代など諸経費を含めた施工総額でも2倍程度します。

しかしガイナの高い遮熱・断熱効果による冷暖房費の削減効果は20%以上といわれ、15年以上もつといわれている耐久性と合わせて考えると、経済的にはお得だといえます。

ガイナの評判

ガイナといえば一番の特徴は断熱・遮熱効果で、すごしやすくなったのが体感できた、冷暖房費が削減できた、という声が多数あります。

しかし一方で思ったほど効果を実感できなかったという声もあります。

窓なども含めた住宅の造りや環境などにも左右されますし、あくまでガイナは断熱材ではなく断熱塗料ですので、あまり劇的に変わるというセールスで期待が大きくなると、期待外れに感じるのかもしれません。

また結露がひどい建物に使用したところ、結露がなくなった、かなり改善されたという声も多くありました。

ノン結露

(引用:「ガイナ」ホームページより)

日進産業といえば看板商品はガイナですが、他にも「ノン結露」があります。

ガイナにも結露を防ぐ効果がありますが、ノン結露はその性能を応用した結露抑制に特化した塗料です。

工場や厨房、エアコンの吹き出し口近くなど結露が発生しやすい用の商品です。

様々な工具で施工できますし、F☆☆☆☆(フォースター)というホルムアルデヒド放散等級でも最高の等級で人体に悪影響もないので、室内でも安心して使用できます。

日進産業のガイナのまとめ

日進産業のガイナは断熱・遮熱効果のほか結露防止、防音、空気清浄効果がある特徴のある塗料です。

価格は一般的な塗料より高いですが、ガイナによる冷暖房費削減効果や15年以上もつといわれる耐久性を考えるとトータルの費用は安くなるので、そのへんを考慮して検討しましょう。

施工の仕方が一般の塗料と違い難しいので、全国にあるガイナの認定施工店に依頼した方がいいでしょう。

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